夏と冬の日記

日記とか諸々の毒吐き。

お守り

今となっては自分でも信じられないくらい、物凄く死にたい一年があった。

あの時期は毎日ろくに眠れなくて、深夜に外に飛び出しては朝まで何も考えずに歩いたりした。

車の前に飛び出したい気持ちを何度も堪えて、死ぬ勇気のない意志を無理矢理引っ張って学校に行った。深夜に歩き始めて気づいたら次の日の授業が終わる時間になっていた事も何度かあった。

空が明るくなってきたあの時間は何に対するでもない、いや、しっかり生きてる全人類に対する劣等感と朝独特の軽率な空気の匂いに軽蔑を覚えながらも必死に空を見た。

綺麗な青空の日にはなんだか気持ちよく天国まで飛んでいけるような気がした。

 

あの頃自分の生い立ちや、近況をその時の彼氏だとかに吐いていた。よく言われていたのは、私を傷つけた人に対して代わりにやり返したいだとか、殺したいだとか。

それを言われる度になんだか苦しくなって、1人になった時に思い出しては嘔吐した。

ただ自分でもなんて言って欲しかったのかはよくわからず、ただ聞いて心にもないありがとうを言うしかなかった。

相手を殺すなんて言ったってどうせしないし、できるなら自分がもうしている。

 

ある日突然気づいたことがあった。それは敬愛する人の言葉を聞いた時だった。

誰かを守るっていうのは、その人の敵を傷つけるだとか、殺すとかそういうんじゃなくて、ただ傍にいたりだとか、優しい言葉をかけたりすることだと。

殺してしまいたい程、憎い人がいて、どうしても耐えられないのなら、私のこと最初に思い出してねって言葉で、少しだけ眠れるようになった。